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Skrillexのようなワブルベースを作る 金属的な音の作り方

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本記事は、Skrilexのようなワブルベースにメタリックサウンドを織り交ぜる技法を解説した最終章です。NativeInstrumentsのMassiveシンセを使用し、リングモジュレーターやエンヴェロープの組み合わせで金属的な硬さを表現する方法を紹介しています。ENV4の設定、Unisonoによる音の厚み、ピッチエンベロープによるアタック感の強調、さらにノイズの活用まで段階的に解説されており、ダブステップ制作における実践的なサウンドデザインのスキルが身につきます。

ワブルの間に織り交ぜると効果的なメタリックサウンド

Wobble_EDM_Dubstep Synth part1_1-1

お悩み相談室へのAnswer動画「Skrillexのようなワブルベースを作る」第6弾、最終章です。
前回の続編となりますので、ぜひ併せてお読みいただければと思います。

最後も番外編ということで、MASSIVEのRingMod(リングモジュレーター)等を使った、ワブルベースと相性のいいシンセサウンドをご紹介します。エンヴェローブをうまく組み合わせ、アタック感を出していくのがポイントです。

サウンド作成方法

YouTube動画への質問と回答の抜粋

6:20のGlobal tuneをMacro Controlで調整するとかは可能なのでしょうか?


Globalのピッチは固定となっておりますので、エンベロープやコントロールを使用しての変更は行うことができませんでした。



Massiveの設定

ENV4の設定

アタック感を出し歯切れの良い音とするため、以下のような設定とします。

amp_env

  • Attackは最速
  • Levelは最小、Decayは11時くらい
  • Releaseはやや長め


VOICINGとRestart via Gateの設定

voicing
音を太くするため、VOCINGタブでUnisonoを16とします。

restart_via_gate
OSCタブのRestart via Gateをオンにし、アタックを揃えて強調します。


OSCの設定

音作りのベースとしてクリアな音色としたいので、OSC1はサイン派を選択し、ピッチを2オクターブ上の24とします。
また1Envをピッチにアサインし、レンジを36としておきます。

osc1_pitch_env

1Envを上の画像のような設定としておくことで、音の出始めに、+36のピッチから+24へ瞬間的に落ちる音を表現することができ、これが音色のアタック感を演出します。

OSC2には低いピッチで、同様に1Envを使ってアタック感をつけておきます。

pitch_env


MODULATION OSCの設定

音に硬さを加えるため、RingMod(リングモジュレーター)を使用していきます。
対象はOSC1、ピッチを+36、RMツマミをあげると、金属的な硬い音色になります。

ringmod

今回は、こちらにもエンヴェロープをかけてRMツマミを動かしてみましょう。

rm_env1

これで、最初に硬い音が出た後、Decayの時間をかけて効果が下がるという「さりげない硬さ」を表現できます。


NOISEの設定

打楽器っぽい雰囲気を出すため、今回はNOISEも混ぜていきます。
更に、こちらにもエンヴェロープを使って動きを加えます。

noise_amp_env

  • NOISEのタイプは「Hi-Metalic」を選択し、Colorを2時くらいの位置にします。
  • Ampには1EnvよりもややDecayが長く設定した2Envをアサインし、レンジはMAXにします。

これで、ノイズの音量は最大値から、Decayの時間をかけて下がることとなります。


FILTERとエフェクトの設定

OSC1,2そしてNOISEをF1に振り切っておき、以下のように設定します。

filter_fx

  • FILTER1にLowpass4を選択し、上の図のような設定にします。
  • FXでは、Classic Tubeを使用して音に太さを与えます。

また、今回は少し細かな設定を行いたかったので、DAW側でリバーブをかけています。
この辺りは、楽曲によってお好みで調整してください。

reverb



  • threebodytech 記事中
  • sleepfreaks AIコース 記事中

おまけ:ハイピッチサウンドの作り方

今回は最終回ということで、最後にもう一つ、こういったジャンルでよく見かける、高音域で揺れるようなサウンドをご紹介します。

基本設定

hi-pitch_osc1-1
OSC1は少しSineから少しSquare側に振った程度とします。

env
マスターAmpのエンヴェロープは、お馴染みのAttack最速、Level最大です。

amp_lfo
今回はマスターAmpにLFOもかけます。Sine波でRatioは1/12です。

p_shaperhi-pitch_fx
エフェクトは、INSERTでParabolic Shaper、FXでClassic Tube、Small Reverb、EQ(ハイ上げ)をかけておきます。


Phaseによるピッチの調整

ハイピッチサウンドなのでOSCのピッチを上げると思いがちですが、それでは普通の高い音になってしまいます。そこで今回はMODULATION OSCのPhaseを使ってみましょう。

phase


Global Tuneによるピッチの調整

更に、MASSIVE本体のチューニングであるGlobal Tuneを操作して、もっとクレイジーな音を目指してみましょう。

global_tune

ハイピッチなので、Global Tuneを上げれば良いかと思いきや、そうとも限りません。
実は、Phaseをかけていることにより複雑な変調が起こり、Tuneを下げることでも高音を得ることができます。普通でない音を目指すならば、こちらの方が良さそうですね。



全6回に渡ってお送りしてきた「Skrillexのようなワブルベースを作る」のシリーズですが、いかがだったでしょうか?
ワブルにとどまらず、その他付随してよく出てくる音にも派生しましたが、このような様々な音の組み合わせによって、ダブステップ等の楽曲は構成されています。
ぜひ、様々な音色を学びながら、ご自身のオリジナリティも追求してみてください。



よくある質問

Q1. Skrillex風のワブルベースを初心者が作るにはどうすればよいですか?

まずは本シリーズの第1回から順序立てて学ぶことをお勧めします。基本となるオシレーター設定、エンベロープの理解、LFOによるモジュレーションなどの基礎を習得してから、本記事のメタリックサウンド作成に進むと効果的です。

Q2. Massiveがなくても他のシンセでこの音は作れますか?

はい、作成は可能です。重要なのはリングモジュレーター、複数オシレーターの組み合わせ、エンベロープによるダイナミクス制御といった基本原理です。他のシンセでも同等の機能があれば応用できます。

Q3. RingModのツマミを上げるとどのような効果が出ますか?

ツマミを上げることで金属的で硬い音色になり、エンベロープでコントロールすると最初は硬さが強く、Decay時間をかけて効果が減衰する「さりげない硬さ」を表現できます。

Q4. Global Tuneを下げるとなぜ高い音になるのですか?

Phase処理により複雑な変調が発生しているため、通常と異なる周波数特性が生まれます。このためTuneを下げても意外に高音域が強調される場合があり、より個性的で非日常的なサウンドを作ることが可能になります。

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